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2006年8月29日 (火)

キャッチボール

_512_6 ぼくは、去年から少年野球で小学生に野球を教えている。そして、子供たちとキャッチボールをしながらよくこんな質問をする。「平日は何をやってるの?」とか「家族とキャッチボールする?」とか。答えは「友達と遊ぶ」とか「塾に行く」などいろいろだが、土日以外はボールを握らない子がほとんどらしい。いつも、このような答えを聞くとなんだかさびしい気持ちになるのだが、最近は少子化やマンションブーム、空き地の減少やテレビゲームの流行などで、鼻水をたらして外を走り回る時代では無いということなのだろう。でも、いつの時代であろうと、野球の原点は父との『キャッチボール』なんだと気づいてほしい。

 ぼくの父は、自分が野球選手だったこともあり、幼少の頃からぼくたち兄弟を連れ出してキャッチボールをしていた。最初は、自宅前の道路でほんの5~6メートルの距離で兄弟交互にボールを受け取っては父に向かって力いっぱいボールを投げ返していた。当時はまだ、フォームやコースなんて考えずにがむしゃらにボールを投げていたが、それでもみんなで野球ができることが楽しくてしょうがなかった。今振り返ってみても、これで良かったのだと思う。野球の技術なんて中学や高校へ行ったら嫌というほど教え込まれる。だから、小学校のうちはこれから生涯に渡って野球を続けるために野球の楽しさやすばらしさを存分に感じさせるべきなんだ。だから、ぼくもそうやって野球の楽しさを知り、自宅前から始まったキャッチボールがもっと大きな通りへ出て、それでも足りなくて近くの空き地に行ってという具合にどんどん上達していった。

 また、キャッチボールの魅力はそれだけではない。考えてみれば、親や兄弟と長い間面と向かって何かをすることなんてそうはないだろう。だから、キャッチボールをしていると、相手の表情や行動が随時目に入り、相手の調子や欠点がすぐに見えてくる。ぼくたち家族も、子供の頃は学校であった事や友達の事を話していたし、大きくなれば自分の良いところや悪いところ、球筋やボールの回転にいたるまで何でも話すことができた。そうすると、家族のコミュニケーションは自然と増えるし、悩みなんて全部解決されてしまう。ぼくがこうやってピッチャーを続けられるのも、幼い頃から毎日のようにキャッチボールに連れ出してくれた父といつもぼくのキャッチャーをかって出てアドバイスをくれた兄がいたからだと思う。

 こういう経験があるから、ぼくは毎週こどもたちのところへ行き野球の楽しさやキャッチボールの大切さを教えている。キャッチボールが終わった後のあの充実感は、涼しい部屋でゲームをやった後には決して味わえないものだと思う。最近は、確かに忙しかったり場所がなかったりするけど、その合間を見計らって少しでもキャッチボールができればきっと野球が上手くなるし野球を楽しめるようになる!と言いながら、ぼくも嫌々キャッチボールをした時期があったんですけどね(笑)。今では、それでも連れ出してくれた父や兄に感謝しています。

 

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