初対面
今日は、オランダから来日した「マイク・スミス」さんとミーティングをしてきました。
このブログを最初から読んでくれている方ならご存知だと思いますが、今年の春、ぼくがチーム探しをしていた時にオランダリーグとの仲介をしてくれたのが彼で、とてもお世話になった方です。今までは、メールと電話でのやりとりのみでしたが、マイクさんがちょうど日本に来日したということで、現在の状況や来年の計画を含めて一度会ってみようということになりました。
今回のミーティングで、マイクさんの事やオランダリーグについて詳しく聞くことができたのでとても良い機会になりました。やはり、オランダはサッカー人気の高い国ではあるものの、ヨーロッパでは上位のレベルにあり、チームもスポンサーがしっかり付いているので金銭面やハウジングの待遇もとても良いそうです。今は、アメリカ独立リーグとの契約交渉をしていますが、機会があればぜひ挑戦してみたいなと感じました。ただ、外国人が見る日本の野球についてどう思うかという内容ではとても考えさせられる貴重な経験となりました。
結論から言うと、彼は日本の野球体質や指導方法にがっかりしてオランダへの仲介をやめると言っていました。今週いっぱいで帰国するとのことですが、とても寂しそうな顔をしていたのが印象的です。
その理由は、日本球界の閉鎖的な態度にあります。マイクさんは、日本における野球環境の少なさとオランダ野球の発展のために来日し、トライアウトをまわって良い選手を発掘しに来ました。しかし、そのトライアウトではマイクさんが外国人であることやオランダという日本人に馴染みのない国からか冷たい態度をとられ、関係者や選手とまったく話すことができなかったそうです。また、軍隊式の練習や上下関係、いじめや暴力など日本球界に伝統的に残るこのようなやり方も、彼らからするととても不愉快に感じるそうです。
つまり、日本人の視野がとても狭いということですね!目の横に手を当てて視界を狭くするジェスチャーを彼は何度もやっていました。ぼくも、その意見に同感です。少なくとも海外で生活したことのある人間であれば一度は感じたことがあるでしょう。彼らのように、長い間日本球界に在籍し外の景色を見たことのない人間は、物事を広い視野で客観的にとらえ臨機応変に対応することができなくなってしまうんです。これはとても残念なことですし、改善していかなければならないことです。
ぼくも結局は日本人ですから、このようなことを日ごろから意識はしているものの海外から帰ってきて日本で生活していると少し忘れてしまっているような気がします。今日、マイクさんと話をして、ぼくはこういう大人にはなりたくないなと強く感じました。みなさんはどうでしょうか?
結果として、わたしたち日本球界は、オランダとのパイプをもつ唯一のエージェントを失ってしまったわけですから‥‥
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