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2007年1月31日 (水)

独立リーグ

Cimg7379_512  アメリカのプロ野球は、メジャーリーグとマイナーリーグ、そして独立リーグの3つの組織に分けることができます。メジャーリーグとは、みなさんご存知の通り世界最高峰のプロ野球リーグです。マイナーリーグは、そのメジャーリーグと業務提携した下部組織にあたり、日本の2軍のようなイメージをして頂ければ分かりやすいと思います。

 そして、そのどちらにも所属せず、広大なアメリカ大陸のみんながほとんど知らないような小さな町をホームタウンにして開催されるのが、この独立リーグという組織です。もちろん、観客も集まるしテレビ中継もされます。選手もちゃんと給料をもらえます。

 2006年の時点で、ぶじ存続しているリーグは全部で6コあります。以前からお話している通り、独立リーグは財政的にとても貧しい組織です。ですから、大都市のフランチャイズを持つメジャーリーグとは違い、どうしても観客動員数や放映権料に差が出てしまうんです。したがって、開幕寸前に破産してしまうことやシーズン中に消滅してしまうことがしょっちゅう起こります。

 ちなみに、それぞれの独立リーグを見てみると、まず一番財政的に豊かでトリプルAレベルの優れた選手が集まるのが、ニューヨーク州やニュージャージー州などの北東部で行われる“アトランティック・リーグ”です。世界の盗塁王リッキー・ヘンダーソンや先日お世話になった今関さんもここでプレーしています。

 その他に、アメリカで最も有名で人気のあるチーム「セントポール・セインツ」が所属し、ぼくも2度トライアウトを受けたことがある中西部の“アメリカン・アソシエーション”、2005年に結成した「侍・ベアーズ」が所属した西海岸の“ゴールデン・リーグ”、去年ぼくが入団寸前で駄目になってしまったテキサス州の“ユナイテッド・リーグ”、去年1週間だけ練習生として参加したアメリカ北部とカナダの南部にまたがる“ノーザン・リーグ”、北東部の“キャナム・リーグ”、中西部の“フロンティア・リーグ”があります。

 また、一般的には知られていませんが、独立リーグには選手のメジャーリーグ経験や年齢によって登録人数が制限される選手登録制限があります。ですから、メジャー経験者は何人、20歳から25歳までの若手は何人、プロ野球未経験者のルーキーは何人というふうに決められ、また、それに見合った給料を一律で適用することで、各チームの勢力均衡を保ち財政の負担を軽減させているんです。

 選手からしてみれば、こういう小さな町の球団でもけっこう楽しむことができるんですよ!確かに、メジャーリーグのように大舞台で大観衆を前にしてプレーするのもいいですが、独立リーグのようにすぐ側にお客さんがいて気軽にコミュニケーションがとれるのも悪くないと思うんです。アメリカ人は本当に野球が好きで、みんな試合に集中していますから、そんな視線をまじかに感じれば自然と気が引き締まるし、良いプレーをした時の祝福や悪いプレーをした時の野次がすぐに聞こえてきます。そんな暖かいファンひとりひとりにサインしてあげられるのも、メジャーリーグにはない良さだと思っています。いろいろな理由があってぼくはアメリカでプレーすることを望んでいますが、こういった部分でもぼくの気持ちがみなさんに伝わるのではないでしょうか。

 せっかく、ぼくが独立リーグに挑戦し、こうしてブログを見てくれている方は少なくとも一般の方よりはアメリカの野球界に精通しているわけですから、独立リーグの試合を日本で見ることはできないと思いますが、こういった事情を考慮した上でメジャーリーグ中継を見るのも、また違ったおもしろさがあるのではないでしょうか。みなさんも、野球を愛して、心から楽しみましょう!

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