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2007年2月25日 (日)

弱音

Cimg4616_512  まだ、このブログで公式に発表していませんでしたが、今年度第1弾の渡米が決定いたしました。3月31日にフロリダ州で開催されるサウスコースト・リーグのトライアウトに参加する予定です。

 実は、これも報告遅れましたが、去年から続いていた契約交渉が暗礁に乗り上げ、契約書は獲得したものの結果的にベストの成果が得られませんでした。

 一般的に、野球の入団交渉では、自分を採用してくれるチームとの契約を獲得してからそのチームが所属するリーグとも同時に契約するのが普通の流れですが、今回のケースでは、ぼくたちが交渉していた相手がキャッシュというリーグの副社長だったため、先にリーグの契約書を得てから具体的なチームを探すという逆パターンになってしまったのです。

 キャッシュ副社長はぼくのピッチングを実際に見たことがあるので、いくつかのチームに声をかけてくれたのですが、相手チームの監督は興味を示すものの、実際に見てみないとわからないという回答がほとんどだったそうです。まあ、残念ですけど、あたり前ですよね‥。

 去年からの契約交渉は、この1回分の渡米をなんとかパスできないかと早めに手を打っていたのですが、やっぱり実績に欠ける現段階のぼくでは難しいものがありました。なので、3年目をむかえる今年も、やっぱり開幕はトライアウトでのおひろめ会からになってしまいます。けっこう掛かるんですよ!あっちの方が‥。

 でも!今日話したいことはそのことではないんです。実は、今日投げ込みに行ってきたんですが、あまりの“絶不調”にショックを受けてしまい、ひさびさ弱音を吐いて帰ってきてしまいました。

 いつもは、『HEADS UP BASEBALL』(頭を上げて胸を張り、自信をもってプレーすること)だとか言って偉そうなこと言ってますけど、けっこう落ち込むんです。特にピッチングでの失敗はどうしても受け入れられず引きずってしまうこともあります。

 でも、その後のミーティングで、失敗の原因が分かりましたのでみなさんも参考にしてください。これは、できる人にとってはあたり前のことなんですが、できない人にとってはかなり難しいと思います。それは、“他心通”することです!

 他心通とは、仏や菩薩が持つと言われる超人的で自由自在の不思議な力“六心通”に数えられるもので、「他人の心を知る力」のことです。これが、ぼくにはどうも欠けているらしい‥。確かに、ぼくは場の空気が読めない。相手が自分のことをどう思っているかもわからない。だから、相手の言葉を素直に受け入れそのまま実行してしまうんです。

 いろいろ調べてみた結果、どうやら他心通は、自分に時間的・精神的余裕がないと働かないらしい。あぁ~、なるほど‥‥。みんなの言うとおりだ‥。

 確かに、ぼくには余裕がない。もうトライアウトまで1ヶ月しかないのに思いどおりのピッチングができないし、肩や肘の調子も万全ではない。だから、ここが悪いと言われれば、徹底的に考え抜いてピッチングフォームを修正してしまい、結果的に自分の持っている本来の良さを消すことになり、球が走らずフォームもばらばらになってしまうという悪循環が起こってしまったのです。

 ですから、今回学んだことは「その間を見つけること」です。言葉をそのまま受け入れるのではなく、相手が伝えようとする意図を読み取り、それを自分の理想に近づけていくことです。完全に修正して自分の良さを消してしまう頂点とまったく修正せず自分の良さが引き立たない底辺の間で、最も球が走る理想を見つけること。

 みなさんも野球をしている者なら、1度はピッチングやバッティングのフォームを直されたことがあるでしょうし、そのことで悩んでしまったことがあるでしょう。そんな時は、片方で監督のアドバイスを聞きながら、片方で自分のスタイルを崩さず、その間で自分の力が最大限発揮できる理想形を探してみましょう!そんなに簡単なことではありませんが、これができるのは本人だけです。

 あと、どんなに余裕がなくても、人の話はしっかり聞きましょう!とぼくはいつも怒られています。ごめんなさい!気をつけます。

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2007年2月19日 (月)

ケガ

Cimg5420_512  先日、ぼくが指導している少年野球チームに行ったところ、主力メンバーの6年生のほとんどが何らかのケガや痛みを抱えていることがわかりました。久々見に行ったので、てっきりこのオフシーズンに体を鍛え、まもなく開幕する野球シーズンに向けて順調な仕上がりを見せているのかと思いきや、大半のメンバーがダイヤモンドの外でボール拾いをし低学年のサポートをしている姿にがっかりしました。

 そういえば、ぼくも6年生の時には“野球肘”と呼ばれるこの時期の野球選手に最も多く発症するケガに悩まされ、定期的に通院していたことを思い出しました。そもそも、野球肘とは、投球動作の中で生み出される肘の内側の引っ張られる力と外側の押し付けられる力によって肘関節が傷つけられる状態を言います。つまり、肘の内側が痛い場合は骨と骨を結ぶ靭帯が何らかの影響を受けている場合が多く、肘の外側が痛い場合は骨と骨がぶつかって軟骨に炎症が起きている場合が多いということです。

 そもそも、子供の体、特に成長期の子供の体はとてもデリケートでケガをしやすい状態にあります。そして、その時期の骨や軟骨はとてもやわらかく、また投球動作も未熟なため、関節軟骨が傷つけられ炎症を起こしたり、上腕骨の剥離骨折や疲労骨折が発生しやすくなります。また、成長痛による筋肉の痛みも頻繁に発生するケガのひとつです。成長痛と言えば、スポーツをやっていなくても当然に起こるありがちな痛みとして見過ごされることがよくありますが、これも子供の体をしっかりと理解していれば容易に防げるケガと言えます。成長期の体は毎日のように大きくなり、骨がぐんぐん伸びて行きます。しかし、筋肉が大きく発達するのは高校生ぐらいの時期になるため、骨に付いている筋肉はその成長と共にどんどん引っ張られ筋肉に痛みが発生するのです。

では、どうすればこれらのケガを治癒し予防することができるのでしょうか?

 まず、起きてしまったケガに関しては素直に受け入れるしかないでしょう。あせったところで回復が早まるわけではないですし、無理したところで痛みが消えるわけではありません。ですから、ゆっくりと休息を取り、しっかりとリハビリすることが大事です!ぼくの経験上、日本の野球チームはケガ人をさらに追い詰めることに関してはかなり優れていると思います。馬鹿な指導者は痛みが消えるぐらいまで練習しろと怒鳴り散らしていますし、薄情なチームメイトは辛い練習をさぼれていいなぁとケガ人に嫉妬します。ですから、堂々と練習を休み、自分の体と相談しながらマイペースでリハビリできる勇気を持ちましょう!こんな時期から無理をして、一生野球ができなくなったり、最後の試合にベンチで応援していたのでは、今まで何のために辛い練習に耐えてきたのかわからなくなってしまいますからね。

次に、そうならないための予防には何が必要なのでしょうか?

 これは意外と簡単にできます。何もぼくたちのように重いバーベルを担いで筋肉を鍛える必要なんかないんです。大事なのは、毎日コツコツとストレッチや柔軟体操をし、伸縮自在の柔軟な体を作ることです。そして、練習前にはしっかりと準備体操をすること!自分の体と会話をして、痛くなりそうなところや疲労しているところをさがしてください。そして、そこをストレッチする方法がわからなければ、病院の先生や監督、コーチに積極的に聞いてみましょう!また、体が痛くなってしまうということは、今の投げ方に何らかの問題があるということです。ピッチングフォームというのは、肘や肩の動きが正確でないと必ず筋肉がアンバランスに引っ張られ、骨や関節に大きな負担がかかります。ですから、あらためてピッチングフォームを見直し、自分の体格にあった投球動作を習得しましょう!そして、一日の練習では無理をせず、投球制限をしたり、アイシングやサポーターをして、できる限り体をケアしてあげましょう!ぼくだってしっかりとウォームアップをしてストレッチしないと、怖くてボールなんか投げれません。そのぐらい、体はデリケートなんです。

 ということで、一生楽しく元気に野球を続けられるようにしっかりと体をケアしましょう!ケガは本当に怖いものですから、小学生のうちから将来の“夢”を絶たれるようなことがあっては取り返しがつきません。そのことをもう一度再確認しながら、春の野球シーズンに向けてしっかりと準備してください!!

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2007年2月13日 (火)

映画デビュー

Cimg4634_512侍・ベアーズのドキュメンタリー映画がアメリカで上映されたらしいです。

題名は“The Season of The Samurai”

去年、竹書房から『月給12万のヒーロー』という本が出版され、また週刊誌などでもさんざん暴露されてきたウォーレン・クロマティ監督の悪態が、ついに映画として公開されたようです。

クロマティにとってはなんとも不名誉な映画デビューとなったことでしょう。

「名選手、名監督にあらず」とはまさにこのことなんでしょうね。あんなに日米で活躍したすばらしい選手だったのに‥と思ってしまいますねぇ~。

みなさんも、よかったらこの本読んでみてください!映画のダイジェストは以下のURLにアクセスし、左から2番目の“TRAILER”をクリック!!http://www.seasonofthesamurai.com/

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2007年2月 8日 (木)

ベストフレンド

Cimg4595_512 みなさんには心の底から信頼できる仲間がいますか?
家族と同じぐらい固い絆で結ばれたとても大切な人‥

ぼくにはいます!His name is Yoshi.
彼は、とんでもなく広い視野を持つ※馬のような人?
未来を予測する預言者のような人?
だれでも説得できるカリスマのような人?

とにかく一言では言い表せないけど、そのインパクトはどっかのサラブレッドを遥かに越えている。見た目は、ただのハゲおやじなのに‥。

彼と出会ったのは2005年の4月30日。侍ベアーズのトライアウトの時だった。たった2日間のテストで、しかもピッチャーと内野手というポジションで、初日に会話をするどころか目を合わせたこともなかった。

しかし、あの大都会新宿の街中でぼくは確かにYoshiを見た。絶対にあの場所にいた奴だと確信した。

今思えば、あれが本当に最初の出会いだった。別に信頼関係があったわけではないし、尊敬していたわけでもない。でも、なんだか気が合う。何がってわけではないけど、自然と一緒に話してた。

そして、ぼくたちはアリゾナに向かい、史上初の日本人プロ野球チームとしてメディアの注目を集めていた。はたから見れば華やかな世界に思えるが、チーム事情は最悪だった。

ぼくは、ピッチングコーチと上手く行かず、早々チームを去った。自分には、やるべきことが他にあると思ったからだ。しかし、Yoshiは残った。これでYoshiとは二度と会わないだろうと思っていた。連絡先は知っていたけど、当時のぼくにはYoshiは必要なかった。その程度の人間だったからだ‥。

でも、帰国後Yoshiから連絡がきた。家が近かったから二度食事をしたけど、良い思い出はまったくない。確かに野球の技術には自信があったけど、彼にはぼくの気持ちの甘さがすっかりお見通しだったらしい‥。

本当に腹が立った。こんなぼくでも一応の考えと信念はある。でも、彼は真っ向から否定する。なんだあいつ?偉そうにと何度も思った。

でも、ぼくは絶対に逃げない。あいつを見返してやると本気で誓った。それからのぼくには野球しか見えなくなった。学校へ行ってもバイトをしても、考えることは野球のことだけ。

そうやって毎日練習して、週末はYoshiのところへ行ってピッチングを見せた。そこから、ぼくらの信頼関係はできてきたと思う。だって、ぼくが毎週のように課題を克服してボールを投げると、だれよりも喜んでくれるし、だれよりも愛情をもって答えてくれる。

世の中、ぶっきら棒に偉そうなことを言って、中途半端に生きてる奴がいっぱいいるけど、本当の仲間はそうじゃない。こっちが熱意をもって一生懸命努力すれば、あっちはもっと大きな愛情で答えてくれる。それが、ぼくの中ではYoshiなんだ。

だから、信頼関係を築くのって本当に大変だと身をもって実感している。そのかわり、一度できた信頼関係は二度と崩れないと信じている。

そう考えれば、世の中浅く広くとか、親と縁を切るとか、本当にくだらないと思えてくる。人間は、絶対にひとりでは生きていけないから、ぼくにはYoshiが必要だし本当に感謝している。

まだまだ夢は終わらないけど、こんなハイテクな時代に生きる不器用な人間のこんな生き方も悪くないとは思いませんか!? みなさんの中にも、きっとYoshiがいるのでは?ちょっと褒めすぎ??

※馬は草食動物の中で最も広い視野をもち、およそ350度の 視界があると言われています。なぜなら、肉食動物の捕食の 対象である馬にとって重要なことは自分たちを狙っている敵 の存在をいち早く発見することだからです。

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2007年2月 5日 (月)

メンテナンス

1023_512_1  今年のオフシーズンは、今までの野球人生で経験したことがないようなことにたくさんチャレンジしてきました。やはり、プロの世界というのは野球で飯を食って行くわけですから、アマチュア時代に培った技術や体力をさらに伸ばすトレーニングを積極的に取り入れていかなければなりません。

 その始めとして取り組んだのが“ウェイトトレーニング”です。高校2年の春からスポーツクラブに通ってはいたものの、今思えば遊びに行っていたようなもので、的確で効果的なトレーニングは何ひとつしていませんでした。しかし、ピッチングの基本は下半身です。下半身がピッチングマシーンの土台のようにガチっと決まってこそ、正確で勢いのあるボールが投げられるというものです。ぼくは今になって初めて気づきました‥

 次に行ったのが“ピッチングメカニクス”の理解と改造です。要は投げ方を変えたということなんですが、どうしても肉体的に劣る日本人の体でどうアメリカ人に立ち向かって行けばいいのか、さらにぼくの体の特徴をより生かせるピッチングフォームは何なのかを試行錯誤しながら、中学2年でサイドハンドにして以来一度も変えたことがないフォームに大きな改造を加えました。

 3つ目に取り入れたのが“メンタルトレーニング”です。あいにくぼくは昔から気が強く物怖じしないタイプなので、今まではメンタルトレーニングなんて考えたこともありませんでした。確かに、メンタルトレーニングと言えば、緊張をほぐすとかフラストレーションを発散するためのものという印象が強いですが、自分の生活のリズムや人生の流れまでも変えられる効果があることに気づきました。その中で、ぼくが一番気に入ったのが「Heads Up Baseball」という言葉です。この意味は、顔を上げ、胸を張り、強気で、前向きで、自信をもってプレーするという意味なんですが、これができる人間は失敗を成功に変えられる能力があるので、野球においても人生においても成功をおさめることができるのです。

 そして、前置きが長くなりましたが、今日から取り入れたのが“フィジカルコンディショニング”です。これも、ぼくは今までの野球人生でこれといって大きな怪我はなく、体調管理に気をつける感覚がなかったのですが、先日の事故で負ったけがの影響がないかどうか念のため調べてもらおうと言うことで相模原の接骨院に行ってきました。

 ここの先生は、新しい知識や治療法を積極的に取り入れ、常に勉強を欠かさないという姿勢で診療しているので、マッサージはもちろん話を聞くだけでもとても参考になります。今日の診断結果ですが、結論から言うと大絶賛です!久々こんなきれいな体を見たと言うぐらい、体のバランスや間接の動きが整っているそうです。とても以外でびっくりしています‥

 先生が言っていたのが、手や足の皮についてでした。日本のスポーツ選手は、伝統的にマメやタコと言った症状を努力の証として好意的に受け止めていますが、これは大きな間違いです。NYヤンキースの松井選手も言っているとおり、正しいスイングをしていれば手にマメはできないそうです。また、最近の子供達は足にマメをつくる選手が多いとのことです。これは、子供の頃から大きめの靴をはかされているのが原因らしく、また靴紐をしっかり結ばないことにも問題があるそうです。こういう靴でプレーすれば自然と足が前後にスライドしますから、かかとがすれたり足の指が圧迫され指がアーチ状に曲がってしまい、結果的に、本来土を蹴り上げる指先に力が入らず足の甲にタコができてしまうということです。みなさんの足はどうでしょうか?

 もうひとつ勉強になったのが、アイシングの仕方です。みなさん、体の疲労物質って肝臓や腎臓を通って放出されるって知ってましたか?通常、ピッチャーがアイシングをするのは肩と肘ですが、これだとなかなか体の隅々まで疲労は取れないそうです。ですから、その疲労が蓄積しやすい肝臓や腎臓をいっしょにアイシングしてあげると疲れが残らないそうです。まあ、考えてみれば、お酒をいっさい飲まないぼくでも毎日3食は必ず食事をするわけですし、ただでさえ疲労が溜まりやすい場所なんですから、こういうところのケアも大切な体のメンテナンスなんですね。ちなみに、そこを冷やすには、背中の中心から少し下にずれたところに氷を当てると良いそうです。

 ということで、今日は初めての整体で心も体も癒されてきました。こうやって考えると、今年のオフシーズンはいろいろやってきましたねぇ~。これを、如何にシーズンで生かすかが来シーズンの大きなポイントになりそうです。ますます楽しみになりますね!

ー今日の写真は、サイドハンドに変えた中学2年の冬ー 

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