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2007年6月21日 (木)

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Dscn1391 今日も、いつも通り練習用のユニフォームに着替え道具の準備をしていると、ピッチングコーチのクリスがやってきてぼくの肩をたたいた。

マイナーでプレーしている選手なら、それがどういう意味かすぐにわかるはずだ。やっぱりきたなとぼくも思った。

ぼくがいるフロンティア・リーグは、とにかく若い選手が多い。だから、結果が出なければ即刻解雇されるし、ケガをしたらすぐにチームを追い出される。

毎日のようにトライアウトが行われ、いなくなった選手のロッカーにはすぐに新しい選手の名前が張られる。

これまでも、何度もそういう場面を経験し、2週間ですでに4人目のルームメイトと一緒に生活をしている。

だから、1回目の登板で結果が出ず、その後も最後までブルペンに残されることが多かったので、チームに必要とされていないことは分かっていた。そして、監督室に呼ばれた。

中に入ると、机に監督、ソファーにピッチングコーチが座り、ぼくはその前の椅子に座らされた。そして、「君は、カットだ。」と言われた。

チームにはいろいろな事情がある。連敗中だし成績も負け越している。リリーフ陣も打ち込まれているし、ぼくも時差や気候の変化などでまだまだ調整不足が続いている。

だから、素直に「わかった。」と契約書にサインした。黙って成長を見守ってくれるほどプロの世界は甘くない。自分のいる世界がいかに厳しいものか、あらためて痛感させられる瞬間だった。

でも、監督はぼくの努力を認めてくれていた。だから、最後にこう付け加えてくれた。

「君は、すごく頑張っているし、言葉が不自由な中でチームメイトとも上手くやっている。だから、ビザの許す限りここにいていいし、チームが遠征中の間も練習してかまわない。もし、調子が上がってくれば、またチームに加わることだってできる。」と。

登録選手や遠征メンバーを外れながら依然としてチームに残れることは、この世界では奇跡に近い。だから、このチャンスを生かさなければならないし、やるしかない。

だから、この先どうなるかまったく検討もつかないけど、とりあえずは今いる環境でベストをつくしてみようと思う。

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コメント

わずかな期間の間に大変なことになってきましたね。ですが、諦めないで頑張ってください。遠い日本で応援している者もいますから。

投稿: backdrop | 2007年6月21日 (木) 21時00分

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