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2007年7月 1日 (日)

patience

Dscn1408 今週末は、チームがオハイオ州に遠征し、ホストファミリーがアーカンソー州に旅行に行ったため、ぼくは仕方なく練習をお休みし家でひとりでお留守番することになりました。

そこで、ホストマザーのシャーリーが良い子でお留守番しているようにと、ぼくのために炊飯器を買ってきてくれました。

早速、夕食のために買っておいたテリヤキライスを調理してみますが、あえなく“失敗”。説明書を読んでもいまいちよくわからなかったので、適当に入れた水の量が多すぎたんだと思います。

テリヤキリゾット状態で見るからに不味そうでしたが、そこは貧困パワー全快で完食!やきそば茶漬けみたいな感じで以外に美味しかったです。

まあ、食べるものがあるだけでも幸せですよね。以前聞いた話では、世界の半分が飢餓で苦しみ、残りの半分が肥満で苦しんでいるといいます。

日本に暮らす贅沢病のみなさん、毎日3食おいしい食事がとれることに感謝し“エイメン”してから残さずきれいに食べましょう!

という感じでまだまだ我慢の連続ですが、食後にインターネットをしていると、何とも腹立たしい光景を見てしまいました。

とは言っても、これは単なるぼくのジェラシーであって、本人にはまったく悪気はないわけですが、その発端となったのがコロラド・ロッキーズのカズ松井選手のウェブサイトを見たからなんです。

一部の選手のサイトやブログを見ていると、ブルペンで“ドラゴンボールZ”の話で盛り上がっていたりとか“SUSHI”が好きとか嫌いとか、ぼくらマイナー選手と同じような話をしているんだなあと遠い世界ではないように感じていたんです。

しかし、他の選手には、車で2時間の遠征場所へ行くのに疲れたとか、アメリカで真鯛が食べたかったら~と言いましょうみたいなさすが大リーガーって感じの記事もたくさんありました。

ぼくらマイナーの世界は、座席も倒れないようなバスで5~6時間ノンストップで走り続け、食事と言ってもせいぜい歩いて行ける近くのファストフード店ぐらいです。

そして、遠征最終日には一泊分を節約するため、当日の12時でチェックアウトし1部屋だけ残して選手全員の荷物を押し込め、選手は夕方5時のバスまでモーテルの廊下でひたすら時が経つのを待ちます。

こうなると、調子が良いとか調整が上手くできたとか言う前に、気力と根性で投げるしかないです。そして、極めつけが松井選手のサイトに出てくるロッキーズのロッカールームの写真なんです。

図書館の本棚みたいな大きなローカーの前で、自分の体が有り余るほどの社長椅子に座っている彼の写真が掲載されていたんです。現在の自分とのあまりの違いに愕然としました。

Dscn1394

ちなみに、これが今のぼくのロッカー。トイレの前です‥。同じアメリカで、同じ野球を、同じ日本人がやっているのに、こんなにも違うものかとあらためて痛感させられました。

しかし、彼らはこの長く険しいマイナーの世界でチャンスを掴み、多くのライバルとの競争に打ち勝ったエリート中のエリート。決して、苦労や努力なしにはい上がったとは思えません。

ぼくも、早くあの世界にたどり着けるよう、今はとにかく頑張らなくてはと改めて決意を固めました。決して、はるか遠い世界ではないと信じたい‥。

Kaz-Matsui.com:http://sports.cocolog-nifty.com/kazmatsui/2007/06/post_6443.html

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コメント

 昨日友達との間で、桑田投手のことが話題になりました。そして二人とも、「彼はすごい!」と意見が一致したのです。たぶん彼のすごさは彼が背負ったもののすごさでしょう。ほかの人はわかりませんが、私は彼の背筋を一期一会の精神が貫いているような気がします。どんな出会いでも、それはすべて一期一会なのです。今日という日も、今という時も、そこで出会った人も、二度と出会うことはないのです。私たちが出会うのは常に今と明日だけです。ただし、明日が必ずくると限らないのも、また事実なのですが。今なすべきことをして、明日に備える。人間にできるのはそれだけではないでしょうか。過去はそこから学ぶためのものであって、それいがいの何物でもない。でも人間は愚かだから、時々学ぶことを忘れて、何度も同じ失敗を繰り返してしまいます(これを書いている私も、その一人なのですが)。
 時には人生を逆の目で眺めて見るのも、大切なことなのではないでしょうか。スペイン映画に、「私が死ぬ前にしたい10のこと」というのをテーマにした作品がありましたが、どんなに健康でも、若くても、一度はその位置に立って、自分のことを考えてみるべきではないでしょうか。不思議なもので、そうすることで見えてくる自分がいます。限りなくいとおしくなる他者がいます。そうしたものを背負ってマウンドに立てたら、最高ですね。

投稿: 緋牡丹 | 2007年7月 3日 (火) 10時51分

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