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2007年7月 7日 (土)

rival

Cimg6693 今日、試合前のロッカールームで急に集合がかかった。そして、ショートストップの“タイラー・エヴァンズ”がヒューストン・アストロズとマイナー契約をしたことが発表された。

その瞬間、一斉に拍手と歓声が沸き、みんな一人ずつ握手をかわして彼を見送った。そして、彼がチームを去った後、ロッカールームは静まり返りみんな視線を落として落胆の表情を浮かべていた。

ぼくは、その光景を見て少し驚いた。アメリカ人は日本人よりも気さくで社交的だから、みんなとても仲が良く一致団結しているように見える。

そんな雰囲気を感じて、ぼくはすっかりチームメイトに対する“競争心”を忘れていた。仲の良い選手がチームを去って、寂しがっていたぐらいである。

おそらく、彼らはライバルの成功を聞いて、祝福と共に悔しさを胸の中に抱いていたんだろうと思う。そして、ぼくたちはそうでなければならない。

ぼくたちは、チームの勝利に向かって互いに助け合う仲間であり、またその勝利に人一倍貢献するために競争しあうライバルでもある。

少なからず、この世界で生きていくためには少しでも多くのライバルを蹴落とし、常に先頭に立ってチャンスを掴みに行かなければならない。

そんなあたり前のことを、ぼくはこの居心地の良いフローレンスで忘れかけていたことに焦りを感じた。やはり、この単調で孤独な生活を抜け出し、より厳しく過酷な世界に身を投じる必要があるのかもしれない。

今日は、ロッカールーム全体が見渡せるぼくの特等席で選手ひとりひとりの表情を見ることで忘れかけていたものを取り戻した。あのトイレの前も悪くはない。

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