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2008年7月13日 (日)

To my Bro

Photo 以前紹介した北海道枝幸町出身の勇太くんとアメリカの高校を卒業したばかりのサブマリン投手黒瀬くんが、先月いっぱいで“夢”への挑戦をあきらめ、ユニフォームを脱ぐことになった。

わずか3ヶ月という短い間で、彼らは自分自身への甘さ、挑戦への過酷さを痛感し、失望感とともにぼくらのもとを去っていった。

いつも強がってばかりいるが、どんな形であれ仲間を失うことは本当につらい。もう少し一緒に野球がしたかったと今でもぼくは思っている。

彼らは、一言で言えば、本当に“甘ちゃん”だった。競争を知らず、努力を知らず、辛いことから逃げる術と自分を正当化するための言い訳を完全に熟知した現代っ子な人間だった。

もちろん、ぼくも彼らと大して年齢は変わらない。今の挑戦を始めたころは、ぼくも同じようなことを毎日やっていた。誰だって、最初から上手くやれる人間なんていない。

ただ、今こうやってぼくがふたりに胸をはってメッセージを送れるようになったのは、ぼくは君たちと違って野球を決してやめなかったからだ。

確かに、練習はつらい。やることはいっぱいあるし、やってもやっても充分じゃない。毎日ピッチングのことを考え、生活のすべてを野球に捧げるのは簡単なことではない。

海外に出たこの3年間で、そんな経験をたくさんした。

人種差別の中で毎日外で用を足したこともあったし、真夜中に銃口を向けられたこともあった。

チームを追い出されたことだって、罵声をあびたことだって、一度や二度じゃない。

自分で言うのもなんだけど、確かにぼくは成長した。そのことは自信をもって言えるし、これからもどんなつらいことや悲しいことがあってもぼくは乗り越えることができる。

でも、未だにつらい練習のあとは人目もはばからず倒れこむことがある。

本当は格好つけて「大したことない」と言ってやりたいけど、それぐらいできなきゃ“夢”に挑戦する資格なんてないのかもしれないけど、それでも体が言うことをきかず起き上がれないことがある。

大好きなゲームをしたり、仲の良い友だちとメールをしたり、涼しい部屋で遊んでいる方が確かに楽かもしれない。

でも、ぼくらの長い長い人生の中で、少しぐらいそんな時期があったって良いんじゃないかな。

ぼくらが目指す山の頂点は本当に高いところにあるんだから、そのゴールにたどり着くためにはやっぱり長く険しい道のりがあるよ。

ぼくは、高校3年生のとき、校舎から見える「富士山」にある日突然登りたくなって、友だちと2人で翌日登りにいったことがあった。

最初は、あのきれいな山頂の頂を想像しながらふもとへ向かったんだけど、バスに乗り遅れて、山中湖から歩いて2時間、スタートが遅れ暗闇の1合目から10時間、途中大雨と雷にあい8合目の山小屋で仮眠、朝方3時に再出発して日の出になんとか間に合ったっていうことがあった。

傍から見れば、頂上だけ見れば、確かに富士山はきれいだけど、そんなのは標高3,776メートルのほんの数十センチのところであって、そこまでの道のりは美しくもなんともない。

でも、あの頂上にたどり着いたときの感覚とか頂上から見える世界の風景が忘れられないから、みんなやり甲斐を感じるんじゃないかな。

実は、そのときミラクルなことがあって、もうあと少しっていうところでふと後を振り返ったんだけど、そのとき自分と同じ高さに流れ星が流れたんだ。未だにそれが最初で最後の流れ星なんだけど、信じられないかもしれないけど本当に起きた話なんだよ。

そのときは、お恥ずかしい話、ぼくだけ高山病にかかりひとり食事を戻していたんだけど、今週もずっと体調が悪くて、それでも毎晩走りに行って、11時過ぎに大の大人がこの年にしてまたしても夕飯を戻してしまい、未だにそんなことばっかりしてるんだよ‥。

体調管理っていう意味では、完全に野球選手失格だよね。(笑)

でも、「おれ何やってんだろ」と思うけど、それでも野球をやっていたいんだよね。そんな経験も含めて、テレビゲームでは味わえない“スリル”とか楽しみとかがあるんじゃないかな。

今でこそ世界でもっとも“偉大”だと言われる「モハメド・アリ」も、昔はこんな言葉を残していた。

I hated every minute of training,but I said,“Don`t quit.Suffer now and live the rest of your life as a champion.”

和訳すれば、「俺はトレーニングが大嫌いだった。でも、自分に言い聞かせた、“絶対にあきらめるな。今はとにかく耐えろ、そして残りの人生をチャンピオンとして生きろ”」

正直、野球をやめると簡単に口にしてしまう君たちには、もう信頼や可能性は見えないけど、でもいつでもまた本気の覚悟で野球がしたいならぼくはいつでも大歓迎だよ。

ぼくだって、高校を卒業してから4年間一度もマウンドに上がらなかったから、気持ちは痛いほどわかる。でも、その選択が決して君たちにとって正しくないことももちろん知ってる。

また、一緒に野球ができる日を楽しみにしてます!ALOHA

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