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2009年2月25日 (水)

Welcome Back

Img_0582_512 肩が痛くても、根性でマウンドに上がる。

そして、スマートにプレーする。

ここに来ている選手たちは、みな何かしらの“STORY”をもっている。

ブルペンでぼくの両端に座る選手には、肘と足首に何十センチもの傷跡が残っている。

また、ある選手は、最後の最後まで燃え尽きようと、薬の副作用で血まみれになりながらバッターボックスに立っている。

たしかに、ぼくの肩は痛い。他の人には良くわからないかもしれないが、本当にボールが投げれないぐらい痛い。

でも、まわりの選手が必死にがんばっている中で、自分だけ故障者リスト入りしたまま帰えるわけにはいかない。

でも、ぼくの野球人生をこれで終わりにするわけにもいかない。

今、ここで根性論を持ち出し、二度とマウンドに上がれない肩になったらそれこそ取り返しがつかない。

だから、スマートにプレーしようと決めた。

今日は無理してでもマウンドに上がり、そして、“Welcome Back”を勝ち取る。

このまま故障者リストでシーズンを終えたら、きっとスカウトは「しっかりケガを治してから出直せ」とチーム探しを断るだろう。

しかし、それでは、開幕戦での良いピッチングを含め、わざわざここまで来た意味がなくなる。

だったら、どうすれば良いか?

最後に1試合でも登板し、もちろん良い内容で「肩の状態は回復に向かっている。あと二ヶ月あればキャンプに万全の状態で望める」という印象を与えなければいけない。

だから、今出せるすべての力を出して、今日マウンドに上がった。

内容は、1イニングで、1安打、1失策、1四球、2三振、残りはセンターフライで打ち取った。

今日の反省点は、フォアボールを出したこと。

今日の良かった点は、1安打、1失策とは言え、しっかりゴロを打たせて取れたこと。

ぼくは、剛速球ピッチャーではないので、三振よりもゴロで打ち取ることが必要だ。

たとえ、それがヒットになろうと、ゴロであればまったく後悔する必要はないと監督から常に言われている。

だから、今日は、今できること、そして次につながる仕事をしっかりとできた。

そして、今日ぼくがマウンドに上がった意味をすべて理解してくれたかのように、監督はしっかりと握手をし「ウェルカムバック!」と言ってくれた。

また、最後のフライを取ったチームメイトは、「このフィールでまた君に会えて嬉しいよ。」と言って、ウィニングボールをぼくにくれた。

でも、相変わらず、ぼくの右肩は激痛に犯されている。今日も、やっぱり痛かった。

だから、ぼくはそのボールを捨てて帰った。

この痛みが取れるまで、ウィニングボールのお土産はとっておく。

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