It is a long slow process
今回、ぼくが受けた手術は、「SLAP修復術」というものでした。
肩に4つの穴を開け、そこから器具を通すことで肩関節内部の治療を行う手術です。
“SLAP”とは、Superior Labrum Anterior and Posterior lesionの頭文字をとったもので、日本語では上方肩関節唇損傷と言います。
今、ぼくの肩は、ゆるんで歪みが出た部分を短くし、引き締める手術を行ったため、腕の可動域が非常に狭くなっています。
また、痛みの原因である炎症部を削ったため、一時的に筋肉が記憶喪失になり、そのため力が入らず自力で腕を上げることができません。
今日は、2度目のリハビリチェックに行ってきました。
毎日欠かさずリハビリメニューをこなしているので若干の改善は見られますが、一般的に比べると少し硬さが目立つということでした。
リハビリを始めて、この1週間、少し守りに入りすぎていたところがありました。
歩いていても、働いていても、ずっと腕を垂れ下げたまま動かさなかったことで、首や脇に凝りが出てしまいました。
術後2週間の安静期を過ぎたら、徐々に徐々に意識して動かしていくことが大事だそうです。
次回からは、週1回のチェックを週2回に増やし、セット数も今の2セットから9セットに増やし、プールトレーニングも取り入れて復帰を目指して行くことになります。
先日、ぼくのアメリカにおける一番の理解者であるKashに、手術の報告と今後のプランを報告しました。
アリゾナでも、日本に帰国してからも、ぼくの肩を心配して何度も連絡をくれました。
彼自身、多くの手術を経験しており、「手術後の肉体的・精神的モチベーションについてもっとも大切なことは何か?」について質問しました。
その文章の中には、“手術は絶対的な手段ではない”と書かれていました。
手術したことだけでは、足りないということです。
復帰へのカギは、“リハビリテーション”にあると言います。
とにかく、毎日毎日、一生懸命、バッターと対戦するときと同じぐらい強い気持ちで臨まなければならないと書かれていました。
そして、精神的には、“恐怖”との戦いが重要なポイントだそうです。
投球を再開したときに、以前の苦しみを思い出し、また痛くなるのではという恐怖は常につきまとうことになるでしょう。
そのときに、どう精神が肉体を支えるか、これには長く、ゆっくりとしたケアが必要だと言います。
彼の言葉ひとつひとつをしっかりと肝に銘じ、明日からは、また次回のリハビリチェックを目標にしっかりと腕を振って元気よく歩いて行きたいと思います!
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