That`s My Job
一歩一歩、少しずつではありますが、復帰に向けて着実に歩みを進めています。
今日は、手術後初めての診察があり、順調な経過とともにいよいよリハビリを開始しました。
片腕の生活を強いられ「五体不満足」になって初めて、「五体満足」であることの幸せを感じています。
働きなれた職場で座り込む回数が増えたり、普段は何でもない仕事に何倍もの時間が掛かったりします。
トレーにのったお金をばらまいたり、お尻に名札を付けて歩いたり、笑われることも増えました。
でも、毎朝ベッドから起き上がるたびに、着実に痛みが減っています。
ひとりで着れなかった洋服が着れるようになり、左手を使ってごはんをこぼさず食べれるようになり、まるで生まれたばかりの子どものような喜びがあります。
人間の回復力ってすごいな、人間の知恵や成長ってずごいなと今になって実感しています。
未だに、右腕はまったく上がりませんが、小さな体でぼくの右腕を抱え上に持ち上げようと助けてくれる子がいます。
早くこの腕が治るように、毎回ぼくを見かけると御まじないを掛けてくれる子もいます。
毎日、メディアを通して野球シーズンの開幕を耳にしますが、今までのような焦りや劣等感を感じることはなくなりました。
手術を終え、右腕が上がらなくなって初めて、人を羨んでる暇はない、真剣に怪我と向き合わなければ本当に二度とボールを投げれない体になってしまうという緊張感を持つようになりました。
もう無理なんじゃないか?そこまでして何になる??と言う人もいますが、ぼくはそれで良いんです。
できることをすべてやってそれでもボールが投げられなかったら、そのときは「よくやった」と自分で自分を褒めてあげればいいじゃないですか!?
それまでは、できることをすべてやって、前に進み続けることが大事なんだと思います。
だって、ぼくの職業は“野球選手”なんですから。
フリーターでも、プー太郎でもなく、誰がなんと言おうとぼくの職業は“野球選手”なんです。
確かに、食えない野球選手だけど、応援してくれる子どもたちがいる限りぼくは前に進み続けます。
そして、この上がらない腕を天高く突き上げて「YOSSHAA!!」と言える日まで挑戦し続けます。
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