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2009年7月 2日 (木)

Defence is the Best Offence 2

Img_0001df_320 二つめのこだわり、それは「ピッチャー陣としての絆」である。

バッターボックスは9人で守ることができても、マウンドを守れるのはただ1人である。

チーム一丸となってバッターボックスに立つことはできても、マウンドに上がれるのは“ピッチャー陣”だけである。

先発ピッチャーが引きずり降ろされたら、次のマウンドを守るのはだれか?

リリーフピッチャーがランナーを貯めてマウンドを降りたら、そのランナーを一人も帰すことなく片づけてくるのはだれか?

マウンドの上で冷や汗をかくピッチャーがいたら、その汗を拭きに行くのはだれか?

マウンドの上で悔し涙を流しているピッチャーがいたら、その涙をうれし涙に変えてやるのはだれか?

それができるのは、ピッチャー陣だけである。

だから、ぼくは「とにかくお互いを知れ!」とピッチャー陣には説いている。

性格、出身地、大好物、両親の名前から好きな女の子の名前まで、とにかく仲間を知れと説いている。

短期決戦の多い学生野球においては、「一人の絶対的エースはいらない。みんなでマウンドを守れ!」というのが、彼らの“夢”を叶える最善の方法だとぼくは考えている。

一人の怪物を生み出すには、おそらく、運命、出会い、境遇、遺伝子等々、さまざまな奇跡が必要である。

しかし、みんなが一丸となってマウンドを守ることに奇跡は必要ない。そして、その力は計り知れない。

食事のときも、移動のときも、常にいっしょに行動する。全員でスタートしたら、全員でゴールする。

とにかく、あの険しいタフなマウンドを守るには、ピッチャー陣の結束が必要不可欠である。

先日の走りこみでは、ケガで走れない者のユニフォームを元気な者に持たせて、長い長いロードワークをピッチャー陣に課した。

ぼくは、その光景を後ろから見つめていたが、手に握りしめる者、脇に抱える者、背中に背負って走る者もいた。

彼らは、しっかりとケガで走れない者の悔しさを背負い、どしゃ降りの雨の中、全員でゴールした。

彼らには、その意味がわからなかったかもしれない。

でも、あの孤独で険しいマウンドに一人ポツンと立たされたとき、きっと彼らは仲間の存在の大きさに気づくことだろう。

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