« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月25日 (金)

One For You, One For Me

Img_1266_320 この連休は、3日で9試合という多忙なスケジュールの中で、自分のトレーニングは少し軽めにして、コーチ業に専念しました。

この時期の子どもたちにおいては、“結果”や“成績”というものはあまり意味をなさないものですが、6勝2敗1分という成績には、偶然ではない何かを感じています。

来月末に開かれる公式戦に向け、さらなる成長を期待したいと思います。

ただ、ぼくの成長なくして彼らの成長はありません。

肩の調子は、お陰さまで日々上昇していますが、体の方はまだまだこれからやるべきことがたくさんあります。

きのうのマラソンでも、中学1年生を相手に本気で勝負しましたが、真ん中ちょい下ぐらいに入るのがやっとでした。

涼しい顔で走る子どもたちを横目に必死で歯を食いしばり食らいついて行きましたが、最後は信号待ちの間に追いつかれ、離されてしまいました。

日頃の練習の中で、「最後まで全力」「ラストスパートの精神」を常に与えていたので、この時ばかりは少し後悔しました。

信号さえなければ、絶対ぼくが勝っていたのに‥。笑

先日の三沢さんの往診では、4種目を追加し、時間もさらに延長してリハビリメニューの強化をして頂きました。

いよいよ、本当にいよいよ、キャッチボール再開へのカウントダウンが始まりました。

泣いても笑っても、あと1ヵ月以内にキャッチボールを再開します。

右手が完全に外旋されればそれが一番の理想ですが、完全に外旋されなくても、その問題を探るために1ヵ月以内にキャッチボールを再開します。

これまで、コツコツ積み重ねてきたリハビリは、来月で7ヶ月目に入ります。

手術前は、3ヵ月で試合に復帰した人もいると聞かされていたので、それを考えるとこの6ヵ月は非常に長く感じます。

ただ、だからこそ、「最初の1球」へのこだわりが日々強くなってきました。

「最初の1球から、130km、140kmの球が投げたい」、「そのぐらいの仕上がりでマウンドに上がりたい」、そんな気持ちが強くなってきました。

この肩には、多くの方々のサポート、心配や応援の声、先生方の経験や知識、さまざまなものが込められています。

そして、何よりも、ぼくの気持は、手術前も後も何ひとつ変わることなくこの肩にたっぷり込められています。

これからも子どもたちと競争しながら、彼らを育てて自分も成長し、どちらが先に“夢”を掴むか、全力で勝負して行きます!

| | コメント (0)

2009年9月16日 (水)

Run For The DREAM

Img_1421_320 三沢さんの新しいリハビリメニューを実践してから、早くも2週間が経ちました。

実際の手術からは、6ヵ月と13日を数えたところです。

今回のメニューの特徴は、“ダイナミック”と呼ばれる動きが新たに加わったことでした。

今までは、とにかくストレッチ、ストレッチで、柔軟性の向上のみに努めてきましたが、現在は、投球動作の実践を意識したローテーション式のトレーニングに切り替わっています。

これによって、しばらく動きを忘れていた筋肉に動作信号を送ることができ、神経伝達が活発になりました。

また、失われた筋力の向上にもつながっています。

しかし、これは、あまり心配していません。

なぜなら、手術以来まったく右手を動かしていなかったのに、以前よりも腕が太くなっているからです。

これは、ひとえに、走り込みのおかげです。

ぼくも、科学的な根拠はよくわかりませんが、ホルモンのバランスなのか、本能を呼び覚ましたのか、あるいは「幹が太くなれば、枝も太くなる」というところなのでしょうか?

とにかく、腕が不自由で仕方なかったので、できることといえば走ることぐらいでしたから、今までこんなに走ったことはなかったというぐらい走りましたし、浜辺でのビーチランも下半身強化にはとても役立っています。

今日も、江ノ島から茅ケ崎までの7kmコースを、小雨に打たれながら一歩一歩着実に踏みしめて走り込んできました。

また、樗木さんから頂いた腹筋メニューも、体幹強化に非常に役立っています。

以前、三沢さんから聞いた「どこを直しても変わらなかった肘の角度が、走り込んだことで自然と上がってきた」という言葉が、最近よく脳裏に浮かびます。

そして、これは、今ぼくがコーチをしているシニアの子どもたちへのぼくの指導方針でもあります。

この時期の子どもたちに、肩甲骨の使い方がどうとか、股関節の動きがどうとか説明しても、おそらくピンとこないでしょうし、それを意識してピッチングをしろと言っても、彼らには無理難題の押しつけのように聞こえてしまうのではないかと思っています。

また、ぼく自身もそのような経験をしてきましたし、未だにそういうことで悩むことがたくさんあります。

それよりも、自然な形で、彼らの将来を潰さないように、彼ら自身がたくさん走って、すべての運動の始まりは「走り」なんだということを理解して、嵐や雷に打たれてもヘッチャラな幹を作って、丈夫な枝をつければ、自然と彼らの体に合った理想のフォームを身につけられるのではないかと思っています。

三沢さんの口癖に「問題は意外にシンプルだ」という言葉があります。

本当に不思議で、特別なパワーやオーラのある人だと思っていましたが、今まで理解できなかった言葉が、そういう意味だったのかとわかることが少しずつ増えてきました。

ケガをしたことで、またひとつ成長し、大きな武器を手に入れ、一生の財産を増やした、そんな気がしています。

リハビリは順調です。痛みも出ず、感覚の違いも生まれてきました。

キャッチボール再開まで、もう少し。

もう少しです。

| | コメント (0)

2009年9月 6日 (日)

The Miracle Man 4

Mov002mod_000195867_320 ぼくは、ここに来てはじめて、「リハビリとは何か?」についてわかった気がする。

ぼくの肩は、キャッチボール再開までに6ヵ月もかかってしまったんじゃない、6ヵ月もかけたんだということを誇りに思うべきだと思った。

先日、1ヵ月ごとに往診に来てくださる三沢さんの診察を受けて、今さらながらその治療の的確さに衝撃を受けた。

先を見据える力、問題を解決する力は、本当に“神”がかっている。

さまざまなリハビリメニューを惜しげもなく提供してくださるのだが、そのすべてに一切の無駄がなく、即効性があり、すべてに肩が進化していく確かな手応えを感じさせてくれる。

また、その量や時間には多くの努力を費やすが、それでも「早くやりたい、またやりたい」という不思議な感覚が体中に沸き起こる。

いろいろな人に、同じ手術をした選手のその後の様子を伺うが、ほぼ100%の確率で「もう2度と手術前と同じ球は投げられなかった」という話をよく聞く。

術後3ヵ月間受けてきた病院のリハビリと今行っているリハビリの質を比べれば、その答えもうなづける。

術後3ヵ月でキャッチボール、6ヵ月でブルペン、9~10ヵ月で試合に復帰というシナリオは、「2度と手術前の球を投げられない肩」に仕上げるためのシナリオでしかないということである。

つまり、病院の仕事というのは、痛みを取り除き少しでも早く試合に復帰させるのが一番の目的であって、その後のパフォーマンスについてはあまり興味がないということが言えるのではないかということである。

ただ、これは別に、病院の治療を否定しているのではまったくない。

そもそも、手術の目的はケガを治し痛みを取り除くことであって、ぼくみたいに手術後の肩を手術前の肩よりも進化させようなどと考える方が常識外れと言わざるを得ないと自覚しているからである。

ただ、それが不可能ではないということもまた自覚している。

自分自身の熱意と努力はもちろん、三沢さんの神業的感覚、そしてぼくを応援し励ましてくださる多くの方々のサポートがあれば、絶対にできると信じている。

このまま順調にいけば、おそらく9月の連休明けにはキャッチボールを再開することができるだろう。

そして、これまで一般的なサイクルから倍の時間を費やしてきたことを考えれば、ブルペンで納得のいく投球ができるまでに12ヵ月、胸をはってマウンドに戻れるのは来年の夏以降ということになるだろう。

もちろん、奇跡的な回復を遂げるかもしれないし、なんの問題もなく順調に進めば年末の渡米だって不可能ではない。

しかし、確率はあくまでも低めに設定しておいた方がいいのではないかということで意見は一致した。

3ヶ月目でキャッチボールを再開していたらと考えると未だにゾッとするが、逆に、質の高いリハビリを6ヵ月間コツコツコツコツやってきたこの肩に、今は絶対の自信がある。

6ヵ月“も”かかった肩ではなく、6ヵ月“を”かけた肩の復活を、どうぞみなさん楽しみにしていてください!

| | コメント (0)

2009年9月 1日 (火)

Pitcher`s Mound

Dscn0965_400 先日、コーチをしているシニアの子どもたちに、夏休みの自由研究として“マウンド”を作らせました。

ピッチャーにとってマウンドとは、自らの能力を引き出し、ピッチングにさらなる光を与えてくれる最高の舞台です。

あのマウンドの傾斜、硬さが少しでも変われば、ぼくらのピッチングは良くも悪くも簡単に変わってしまいます。

また、あの小高い山の頂上で、ぼくらはピッチャーとしての誇りを得、凶器を持った大男と戦う強い勇気をもらいます。

未だに、ぼくは、不意にマウンドへ上がっただけでもゾクゾクっとする感覚を覚え、無意識に誰もいないバッターボックスに想像の打者をおいて勝負してしまいます。

雲の上の感覚というか、心地よいベッドに寝転ぶ感覚というか、何だか自然と気持ちが落ち着き、それと同時に気持ちが高ぶり、ワクワクするような感覚を得ます。

まさに、今流行りのドラッグに似た、止められない感覚があのマウンドにはあるんです。

そんな、ピッチャーにとってなくてはならない特別な場所、神聖な場所が、荒れはてている現状がありました。

また、そんな状態に誰一人疑問を持たないことにも、寂しさを感じざるを得ませんでした。

そこで、選手たち自らにマウンドを作らせることで、そんなぼくの経験や感覚をメッセージとして伝えたかったという意図がありました。

決して、土を山積みすればいいという単純なものではありません。

土の質や水分量によって硬さは大きく変わりますし、傾斜角には数ミリ単位での感覚が求められます。

自分の好みのマウンドってどうだっけ?

自分の力を最大限引き出してくれるマウンドの形ってあるんだろうか?

どのような順番で作れば、プレートを上手におくことができるのか?

彼らは、いろいろと試行錯誤しながら意見を出し合い、初めてマウンドと真剣に向き合っていたように見えました。

これからは、野球道具を大切にするように、グラウンドをきれいに整備するように、マウンドも大切にしてほしいと心から願っています。

| | コメント (0)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »