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「2日投げて、1日休む」というローテーションで投球を再開してから、早くも3週間が経ちました。
1日30球という球数制限の中で、投げたいという“本能”を抑えるのはたやすいものではありません。
もともと、投げ続けるということで自分の存在価値を正当化している部分もありましたし、投げ続けるということで己の進むべき道を再確認している部分もありましたから、投げるということの欲求は人並み外れたものがあります。
どうしたって投げることのできない時期は、ある意味であきらめに似たような感覚があり、それはそれでリハビリに集中するためのモチベーションになっていましたが、投げれるようになるとやはり“欲”の方が“安静”を上回ってしまうことがあります。
ボールが自分の思い通りの弾道を描いて飛んで行く様やコンクリートの壁が皮のボールを弾く音は、どれだけ聞いても飽きることはありません。
3mから始まった壁当ても、今では15mにまで広がりました。
もちろん、決して無理しているわけではなく、投げれば投げるほど前日よりも良い感覚が戻り、日々理想に近づく感触が残ります。
これも一重に、リハビリのお陰であります。
人一倍時間を掛け、丹精を込め、洗練されたリハビリをこなしたからこその産物です。
通常、大きなケガや手術を経験した者は、復帰の際に強い恐怖心を抱くと言われていますが、ぼくにはまったくそれがありません。
支えてくださる方々の愛情はもちろん、今のこの肩の感覚が何よりも恐怖心を抱かせない確信となっています。
その他、中・短距離の走り込み(通称三沢ラン)も本格的に再開しました。
しっかりと大きく腕が振れるようになったので、下半身強化、ブルペン復帰等々を見据え、長距離からお馴染みの三沢ランに切り替えました。
正直、ぼくはこれがもっとも嫌いなメニューなんですが、同時にピッチャーにとってはもっとも重要なメニューだとも考えています。
シニアの子どもたちも、この中・短距離の走り込みをもっともっとやるべきです!
全体練習では、グラウンドの都合上長距離が多くなりがちですから、自宅での自主練でこっそりこのメニューを取り入れれば、絶対にライバルと差が付きます。
それから、バイトの往復も自転車からランニングに切り替えました。
たった2曲で着いてしまう距離ですが、一気に上り坂を駆け上がり、下半身強化とともに一日のトレーニングを締めくくる締めの一本としています。
サラリーマンのジョギングにしては全速力なので、深夜0時過ぎに泥棒して逃げているようでいつ警察に捕まるか心配です。
また、ウェイトトレーニングや水泳にもチャレンジして行ければと思っています。
これは経過観察や他の部分に大きな影響を与えるので、専門家と相談して慎重に始めて行きたいと思います。
現に、年末に痛めた首痛がまだ治らず、肩周りの凝りや疲労感も非常に強くなっています。
また、日常生活でも、不意に肩の骨がポキッと鳴ることが多くなりました。
肩の感覚に反して、体全体は何か重いものを背負わされた感じです。
先月から、ちょうど自宅に暖炉があり、昔から薪割りは男の子の仕事だと聞いて、下半身強化や握力向上を目指し毎週薪割りをトレーニングにしたのも変な影響を与えているのかもしれません。
大木を担いで、狙いを定め、鉞を振りかざす。何か野球に通じるところがあればと思い続けていますが、傍から見ればただの“金太郎”です。
これが子どもの仕事だったのですから、現代人は弱い。特に、今のぼくにはたやすいことではありません。
今までは当たり前のことが、これだけのブランクとダメージを受けると当たり前ではなくなっていることに気づかされました。
年ではないと信じたい。
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