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2010年2月 1日 (月)

Knock the Door

Cimg1859_400 今年も、Y'sアカデミーにこの季節がやってきた。

ボールキッズにとってこの季節は、別れのときであり、旅立ちのとき。

お世話になったチームを離れ、学校も少なくなり、新たな“夢”に向かって自主トレに励む。そんな孤独な時期でもある。

ボールキッズにとって、まさに「フリーエージェント」と言えるのがこの時期だ。

ある意味で、選手にとってチームとは、自分を甘やかしてくれる心地の良い場所である。

環境を与えてくれ、道具を与えてくれ、チャンスを与えてくれる。

監督やコーチという存在、集合時間や試合開始時間という決まりが、拘束力を与えてくれる。

だから、やらなきゃ、行かなきゃと自然に歩みを進めることができる。

それに対して、フリーエージェントは、読んで字のごとく“自由人”のことである。

練習をサボっても手を抜いても、誰にも怒られないし咎められることもない。

気分が乗らなきゃサボれば良いし、ゲームしたって遊びに行ったって自由である。

その代わり、全責任を負わなければならないのがフリーエージェントの宿命である。

進学した先で、初打席、初マウンドで、使えるか使えないかの揮いに掛けられたとき、「あぁ、あの時やっとけばよかった‥」と悔やんでももう遅い。

この時期に、長所を伸ばし短所を補い、自主性を育んだ者が勝つ。そうぼくは信じている。

体がデカいとか才能があるとか、そんな先天的なものに今さらあがいてももうどうしようもない。

そういう意味で、今日の彼の存在は光り輝いていた。

12人目のアカデミー生として門を叩いた彼は、とにかく小さい。150cmあるのかどうか、とてもこれから高校野球に進むとは思えない子だ。

しかし、彼は、全国大会に出場したレベルのクラブチームでしっかり3年間やり抜いた。

レギュラーこそ手が届かなかったものの、大きなケガもなく無事卒団した。

お母さんの心配も伺っていただけに、その卒団には何か特別な価値があるように思える。

そして、また、懲りずに高校野球に挑戦し、今日、自らY'sアカデミーの門を叩いてきた。

自主トレといえば、万年フリーエージェントのこのぼくの出番である。

これまで培った技術や経験とともに、自主トレとは何ぞやというところからその極意や心構え、孤独に耐えられる強い精神力まで、彼を伸ばす引き出しはたくさんある。

今日は、あいにくの悪天候だったが、強引に自転車を走らせ空いてる場所を探し、使えるスペースを見つけ、環境を自ら作り出す極意を体感させた。

そして、やはり願いは届き、近場で、無料で、今まで知らなかった素晴らしい施設を発見することができた。

そして、二人で、やることは一つ。とにかく、全力疾走した。

彼からもらった3つの願いが書かれた手紙は、ぼくも常に見えるところに貼っておいた。

一度にして良い願い事は、3つまでと聞いたことがある。

これなら叶うと確信した。

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