God damn it!
この大震災の中、宮城県在住の友人がアメリカ独立リーグのキャンプに招待されたというすばらしいニュースを届けてくれた。
この大震災の中、部活動やグラウンド使用を禁止された中学生・高校生から次々とレッスンの依頼が入り、毎日子どもたちと練習をした。
どんな逆境に立たされても、みんな一生懸命野球に打ち込み、本当に野球が好きなんだなと思った。
被災の恐怖や不自由な日常を乗り越えようと、彼らにとっては野球がその役割を担っているように思えた。
ぼくはというと、依然として試練のまっただ中にいる。
メジャーの開幕をテレビが伝えれば、彼らのいなくなった施設を借りてマイナーのキャンプがスタートする。
トライアウトが開かれ、契約交渉やビザの申請が始まり、チームスタッフの動向に四苦八苦する。
奇跡にも近い順調なリハビリの中で、自分なりに自己分析や今後のプランニングを行い、昔お世話になった方々に要約顔向けできるという手応えも感じつつあった。
しかし、このリハビリはトレーナーである三沢さんとぼくの二人三脚で丁寧に丁寧に作り上げてきたものだ。
二人の意見と手応えが一致して初めて、「進化の手術」が実を結び渡米へのカウントダウンが始まる。
しっかりとしたコミュニケーションの中で、まだまだやるべきことがあることに気づかされた。
もし、1試合でよければ、もうある程度の球は投げれるかもしれない。
足元だけ見れば、もう大丈夫と言っていいのかもしれない。
しかし、毎日ブルペンに入り、長いシーズンを乗り越え、まだまだ終わることのない野球人生を全うするには、絶対にやらなければならないことがある。
それをないがしろにすれば、一生後悔することになるような気がする。
だから、腹をくくった。あと1年、あと1年我慢する。
ひとつだけ言えるとすれば、今はそのタイミングではない。
それが、これまで何度も何度も話し合ってきた二人の結論。
「いったい、いつになったら戻れんだ!」
そう叫んで、叫んで、叫んで、何度叫んでも気が済まないけど、結局やるしか道はない。
今まで当たり前のように登ってきたマウンドが、こんなにも遠く愛おしいものだとは思いもしなかった。
あと1年は正直長い‥、久々肩が落ちそうな気分を味わった。
しかし、自分が歩むと決めた道、我が「三流道」に悔いはなし。
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