BaseballSick
「まだ野球に未練があるんです‥」、そう言って彼はぼくに声を掛けてきました。
「やりたいことをやればいい」、そう言いたいけど言えない事情があります。
就職を目前にして、その順風満帆な人生を踏み外す危険がある。
我が“三流道”が如何に好奇の目で見られ社会の底辺を構成しているかを、ぼくはよく知っているからです。
生半可な未練なら捨てた方が楽かもしれない。
今、しっかりと身をかため職を得た方が、安定した生活を送れることは間違いない。
ぼくも彼と同じ歳で海を渡り、ぼくも4年のブランクがあり、彼も3年のブランクがある。
どれだけ大きな決意と覚悟が必要か、それを身にしみて感じ、今もなおそのことの意味を探る旅を続けている。
「きっと一緒に練習すれば、すぐにわかるよ!」、そう言って早速練習を開始しました。
環境を創造しなければならない苦労を、身にしみて感じたと思います。
長いブランクを埋めるのに、セオリーは通用しません。
投げて、走って、持ち上げて、食べて、飲んで、働いて、しっかりと睡眠を取って、やることは尽きません。
それでもやりたいと思えれば、彼の野球は“心”にあり。
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